7話 ルカ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ワッカたちビサイド・オーラカは、3番ポートに到着していた。
「こ~のスットコが!エラい恥かいたぜ!!」
頭をかくティーダに、済んでしまったことは仕方ないと息を吐く。
「でもまあ、あのくらいの気持ちでやらんとな」
そうこうしていると、周りが騒がしくなってきた。
「マイカ総老師がご到着だぞ」
「そんな時間?」
「3番ポートへ急げ」
口々に叫びながら、移動をはじめた。
それをみたティーダは、ユウナに尋ねる。
「なにがはじまるっスか?」
「マイカ総老師が、ご到着なさるの」
「マイカソウロウシ?」
「マイカ総老師は、エボンの民の頂点に立つお方。聖ベベル宮からご観戦にいらしたの。総老師の、在位50周年記念大会だからね」
ルールーが後を続けた。
「私たちも、お迎えにいこうよ!」
ユウナが弾んだ声で提案した。
一行が3番ポートに移動すると、すでに人垣が幾重にも出来ていた。
ティーダは、目一杯背伸びをした。
「見えないっス」
「シー!」
音楽隊が奏でる中、甲板をひとりの人物が姿を現した。
「グアド族だよな」
「誰かしら」
「もしや、シーモア老師?」
ざわめきの中、ティーダはワッカに問いかける。
「ワッカ・・あれは人なのか?」
シーモアの風貌をみて、ティーダは首を傾げた。
「シーモア老師は、人と亜人種の混血なんだ」
「アジンシュ?」
「人以外の人種を、そう呼ぶのさ。ほれ、キマリもそうだ」
「ふぅ~ん」
タラップを降りたシーモアが向きをかえて祈れば、その場にいる全員が祈った。
見上げるティーダの目に、ひとりの老人の姿が映る。
シーモアは、タラップの下でひざまずいた。
「マイカ総老師だ」
そう呼ばれた老人は、ひとりの女性を伴い、タラップをゆっくり降りてきた。
「ユウナ」
キマリに呼ばれ、ユウナは下げていた頭を上げた。
その目に映った者は、忘れもしない幼い頃一緒に過ごし、父のガードを勤めたアヤだった。
「アヤさん!」
ユウナは思わず叫んだ。
.
