7話 ルカ
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【宣戦布告】
ルカ。 ベベルにつぐ大都市。
ブリッツボールのスタジアムを完備しているため、観光客も多い。
港の規模もケタ違いに大きく、雑多な人種が入り乱れて、商業が盛んなことが伺えた。
シアターなど、娯楽施設も充実していた。
中央広場に建ち並ぶショップには、ブリッツボールの公式グッズを扱う店や、カフェがあった。
カフェの店中には、大きなモニターが設置され、客たちは飲食を楽しみながら、試合観戦が出来た。
その巨大モニターに、スピラ各地から試合のためにルカを訪れた、各チームの様子が映し出されていた。
アナウンサーの声が、店内に響く。
『さあ、続いて出てきたのは、伝説のチームビサイド・オーラカだ!あまりにも勝てない奇跡のチーム!
23年間連続初戦敗退は、マネのできない、ぶっちぎりの記録だ!』
店内には各チームのファンがいたが、やはり地元だけあって、ルカ・ゴワーズのファンが多かった。
『ご覧下さい、この盛り上がり!
まるでルカの街全体が、ゴワーズの栄光を祝福しているようではありませんか!
街は知っているのです。勝利をつかむ栄光の名を!』
映し出される地元の勇士に、店内は湧いた。
「おい、なんだよ、あいつ」
その声にモニターに目をやれば、ルカ・ゴワーズの入港ポートに積んである木箱に、金髪の男が乗りなにか喚いていた。
『チョーシにのんなよ、ゴワーズ!おまえらがでかいツラしてられんのも、今のうちだからな!』
まわりの制止も聞かず、喚き続けた。
『今年の優勝は、俺たちビサイド・オーラカがいただく!!』
その言葉に、店内から失笑が漏れた。
サングラスをかけた片目の男が、その放送を見て、口の端を上げた。
そして、目の前にあったブラックコーヒーを飲み干すと、悠然と店を出ていった。
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