7話 ルカ
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ルカに来たのは、10年ぶりだった。
あの男がいなかったら、自分には縁のない場所だっただろう。
凡そ、戦う事にしか、興味がない人間だったから。
人混みを縫うように、中央広場へ移動した。
初めてルカを訪れたおまえは、はしゃぎたいのを懸命に抑えていた。
そんなおまえに気付たかはわからんが、試合を観戦したいと言い出したジェクトに、内心感謝した。
試合開始までの、わずかな時間だったが、ふたりきりで街を歩いた。
あの時のカフェが、まだあったのには正直驚いた。
あの日と同じような雑踏を眺め、もう自分には見せないであろう笑顔を、想い描いた。
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