エピローグ
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外へ出たルールーは、真っ直ぐに海へ向かった。
スタジアムの周りには、入りきらなかった人々が所々に集まって、夢中で自分たちの将来を語り合っている。
ルールーは微笑んだ。
もう、シンはいない
未来を夢見ても、それを阻むものはいないのだ。
穏やかに波打つ海さえも、今日のこの日を喜んでいるかのようだった。
ピイィィィィィ―――――
船着場に近づくと、微かに指笛が聞こえた。笛の音のする方へ、ルールーは歩いて行く。
ピイィィィィィーーー ピイィィィィーーー
ピイィィィィィーーー
船着場の先で、身を乗り出して指笛を吹いていたのはユウナだった。
旅の途中ーー「彼」から教わった指笛を、時間があれば海に足を運んで吹いている。
『はぐれたら、これな。指笛が聞こえたら、どこにいても飛んでいくから』
その言葉を、今も信じて
「・・・ユウナ、そろそろ」
促され、ユウナは歓声の待つスタジアムへ向かった。
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