エピローグ
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「うわぁ、すご~い」
貴賓席の奥からスタジアムを見渡したリュックは、歓声を上げた。
「どれどれ?おぉ!こりゃすげえ!!」
リュックの後ろから覗いたワッカも、子供のようにはしゃぐ。
あれから、一週間が経っていた。
シンが倒れ、永遠のナギ節が訪れたことは、すぐにスピラ全土に知れ渡った。人々は喜びと安堵に包まれ、心からの笑顔を取り戻した。
今日は、永きに渡ったシンとの戦いに終止符を宣言する、記念すべき日になる。
そのために、ユウナは自身のガードを務めてくれた者たちと、ルカを訪れていた。
本来なら、この祭事はエボン寺院が取り仕切りたかったであろう。
が、マイカ総老師とシーモアは表向き行方不明となっており、寺院をまとめる者はいなかった。
また、この戦いで明るみに出た数々の隠蔽工作により、寺院の信頼は失墜しており
今日のユウナによる終息宣言は、スピラの人々の希望なのである。
「ユウナは?」
アヤは、キマリを見上げた。
「さっき、外へ出て行った」
旅が終わってから、キマリはユウナと行動を共にしなくなっていた。
今日を最後に、キマリはガガゼト山へ戻ると言っている。
ガガゼト山で、シーモアの殺戮から逃れた者たちと生きていくのだろう。
少し悲しい顔で、リュックはスタジアムの空を見る。
「また・・・あそこかな」
「たぶんな・・・」
ワッカは水のないプールを見て、淋し気に答えた。
「呼んでくるわ」
ルールーは、貴賓室の扉を開けた。
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