51話 終焉
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ジェクトの身体から現れたエボン〓ジュが、上空を旋回している。
せっかく造り上げた究極召喚獣を、惜しんでいるのだろうか。
「探している」
「新しい、器を?」
険しい表情で呟いたアーロンに、アヤが応えた。
「ユウナ!!!」
ティーダが叫んだ。
ユウナは頷くと、ロッドを高く掲げる。
最初に現れたのは、ジョゼ寺院で授かったイフリート。
現れた召喚獣に、エボン〓ジュが近寄ると、召喚獣の身体が青白く光る。
エボン〓ジュがーー乗り移った
「えやぁっ!!」
キマリが槍を振るうと、イフリートは呆気なく消えていく。
シヴァ イクシオン バハムート
次々と召喚獣が現れては、一撃の下に消えていく。
「召喚獣が、自ら消えていっているみたい・・」
ボクたちは、夢見ることをやめるーー
アヤの呟きに、ティーダは祈り子の言葉を思い返していた。
エボン〓ジュが乗り移ったとはいえ、シンほど強固な外壁を構成する刻がない。
実態が現れるのはもうすぐだ。
ユウナが最後に召喚したのは、ビサイト寺院で授かったヴァルファーレ。
彼女を授かり、ユウナは召喚士になった。
そして、旅が始まったーー
「ごめんなさい・・」
ヴァルファーレを見つめ、ユウナは呟いた。
それは、全ての祈り子への謝罪。千年もの永き年月、力を与えてくれた彼らへの。
悲しみを湛えて見上げる瞳に、ヴァルファーレが頷いたように見えた。
「未来にーー希望の光を」
ヴァルファーレが純白の光りに包まれた。
その光りの中に、ヴァルファーレは消えていった。
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