50話 オヤジの背中
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ふたりは連れ立って、甲板へと出た。
シンとの闘いから、わずかな時しか流れていないのに
空は、静かで美しかった。
甲板の先まで歩くと、ユウナは足を止め呟いた。
「ジェクトさん・・苦しいのかな」
ベベルへ墜落したシンを見下ろす。
ここから見る限り、シンに動きはない。
「終わらせよう、早く。祈り子も協力してくれるって言うしさ」
ティーダは口早に言うが、ユウナは思い詰めた表情で続ける。
「あの言い方・・気になるんだ」
「ん?」
「ずっと一緒に戦ってくれてたのに、今になって『協力する』なんて・・」
「まあ、な」
夢の“ザナルカンド”の存在を説明するわけにもいかず、ティーダは曖昧な返事をするしかなかった。
それに気付く筈もなく、ユウナは思考を巡らせる。
「あっ!!」
見つめていたシンが、答えを教えてくれた気がした。
「『シン』が復活するのは、『エボンジュが究極召喚獣に乗り移るから』だよね」
確認すると、ティーダは無言で頷いた。
「ジェクトさんを倒して、私が召喚したら、きっとエボン=ジュは乗り移って来る。それはーー」
小さなシンーーだよね?
ーーあっ!!
「それなら、究極召喚じゃなくても倒せるかも!!」
「倒しても、違う召喚獣にエボン=ジュが乗り移るよ」
「そうなったら、また倒す!!最後には、エボン=ジュは行き場をなくしてさあ!!」
勢い込んでまくし立てていたティーダは、ハッとなった。
「あーーッ!!」
エボン=ジュを倒したら、祈り子の彼らもーー
「やらなきゃ・・ならないんだよね」
死の螺旋を断ち切る為に
「そうーーだな」
辛い決意をするユウナの心を、少しでも軽くしようと、ティーダは明るく言う。
「ほら、祈り子も疲れたって言ってたしさ。休ませてやろうよ」
「祈り子様、『夢見ることをやめる』って言ってた。どういう意味かな?
ねえ、エボン=ジュは、シンの中で何を召喚してるのかな?」
「祈り子の・・夢」
ーーボクたちは ユメ見ることをヤメる
ゴメン
「キミはーー消えないよね」
後ろに居る、キミを見るのが怖かった。
振り返ったらーーキミが消えてしまいそうな気がして
「ユウナん!!ティーダ!!どこにいるの!?シンを見て!!!!」
突然聞こえて来たリュックの声に、我に返った。
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