49話 永遠の陥落
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シンの背中に着地し、立ち上がったアーロンの後ろに、アヤが飛び降りてくる。
「あっーー!」
着地に失敗してよろけると、大きな手が身体を支えた。
顔を見上げ、アヤは微笑む。
「ありがと」
「アヤ、俺から離れるな。おまえは、俺が護る」
添えた指に、力が篭もる。
「ユウナを護らなくていいの?」
アーロンの手を握り、身体を起こす。
「フッ・・ユウナは、アイツが護るさ」
口角を上げて笑うアーロンの胸に、アヤはそっと持たれ掛かる。
「うん・・最後まで、私を護って」
寄り添うふたりの横に、キマリがひらりと舞い降りた。
巨漢に似合わず、軽やかな飛翔だ。
「わわわっ!!」
ワッカが着地に失敗して、尻餅を着いた。
「もうっ!しっかりしてよ!」
黒いドレスのルールーが、器用に降り立った。
その後ろに、リュックとユウナが着地した。
「よっと!」
「きゃっ!」
リュックはうまく降り立ったが、ユウナは前のめりになって手をついた。
それを、キマリが助け起こす。
「ありがと、キマリ」
そこへ、黒い影が落ちた。
「ユウナ、危ないッス!!」
最後に飛んだティーダが、鮮やかに着地した。
そのまま、フラタニティを構えると、振り返らずに言った。
「いくぞっ!!」
ティーダを先頭に、シンの背中を翔る。
その先にはーー
「でけえなーー」
コアを見上げ、ワッカが呟いた。
コアの中心に、紫色の渦が吸い込まれていく。
それを見たキマリが言った。
「さっきのコアと違う。エネルギーを強く感じる」
「あのふたつのコアは、ここで集まったエネルギーを増幅していたんだろう」
アーロンが、太刀を握り締める。
「この距離で重力波を撃たれたらーー」
ホルダーに手を掛け、アヤが眉を潜めた。
「私たちも、ひとたまりもないわ」
「ひゃ~」
ルールーの言葉に、リュックが大袈裟に身震いしたその時。
コアを護るように、魔物が出現した。
腕の先が4つの触手に分かれ、ヒュルヒュルと音を立てて畝っている。
「レディーゴーッッ!!」
ティーダは腰を落とすと、魔物に向かってダッシュした。
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