6話 傷痕
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「なんとか言いなさい。無責任だと思うでしょ」
ルールーは、軽い気持ちでティーダを同行させた、ワッカを詰問した。
「大丈夫だって、ルカにアイツの知り合いいるって」
「いなかったら?後は、勝手にしろってこと?」
「どうすれってんだよ」
ルールーに立て続けに責められて、怒り気味に答えた。
「ユウナが、ガードにしたがってる」
「あぁ…それか…面倒なことになったよな」
「原因作ったのは誰!」
「俺だってのかよ!」
ルールーの美しい顔に睨まれて、ワッカはガックリうなだれた。
「俺だよな・・」
ため息混じりに、ルールーに尋ねる。
「なぁ、どうしてユウナは、アイツをガードにしたがるんだ?」
「ジェクト様の、息子だからよ」
「それだけか?」
ワッカは意味有り気に、ルールーの顔を見た。
「それだけって、なによ。他に、なにがあるって言うの」
ルールーはワッカの質問の意味が、わかっていながらはぐらかした。
じっとルールーをみていたワッカは、視線を逸らした。
「アイツ、ほんとにジェクト様の息子なのか?」
「真実はともかく、ユウナはそう信じているわね」
ワッカが話を戻したことに、内心ホッとしながらルールーは答えた。
「なるほど・・」
「あんた、ちゃんと考えてるの?」
「考えてっけど・・結局は、アイツが決めることだ。アイツとユウナが決めることだろ?」
「どうなるのが、一番いいのかしら…ねえ、あんたから勧めてみたら?」
「なにを?」
「ユウナのガードになること」
「な~んで俺が?」
「ユウナからは、言えないでしょ。父親が嫌いで、父親の影を重ねられるのもいや。
そんな人に『キミはジェクト様の息子だから、私のガードになって欲しいって」
「気にし過ぎじゃないかぁ?」
そんな繊細な奴かなと、呟くワッカに、ルールーは無言で詰め寄った。
「わかったよ。大会が終わったら、話してみる」
ルールーに迫力負けした。
「無理じいしちゃ、ダメよ」
「わかってるって。決めるのはアイツだ」
ワッカは少し、悲しい顔をしてルールーに尋ねた。
「アイツ・・父親が嫌いなのか?」
「そうみたい。ユウナから聞いたわ」
「オヤジが嫌いか…そりゃゼイタクもんだよな。俺、両親のことなんて、覚えちゃいないもんなぁ」
「私は・・5歳だったから、少しは覚えてる・・」
「くそっ!シンがなんでもかんでも取っていきやがる!」
ワッカが、やりきれない怒りを吐き出した。
ルールーは、ただ悲しい瞳をしていた。
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