6話 傷痕
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幼い頃の記憶が蘇える。
『おまえにゃ出来ねえよ。でもなぁ、心配するこたぁねえ。
出来ねえのは、おまえだけじゃない。オレ以外には出来やしねえ。
オレは、特別だからな』
オヤジの背中は大きくて、手の届かない遠くにあった。
「キミ、ジェクトシュート出来る?」
「え・・なんで知ってるっスか?」
「子どもの頃、ジェクトさんが見せてくれたんだ。『ジェクト様シュート3号』だよね?」
ティーダはため息をついた。
「バカな名前だよな・・」
やっぱり、同一人物なのか・・
あんなバカげた男、二人もいないよな。
ふと、ユウナに聞いてみたくなった。
「オヤジ・・生きてるのか?」
「あのね、父さんのガードをした人で、ひとりだけ居場所がわかってる人がいるの。
でも、その人も知らないって」
「そっか・・」
「でもね、ジェクトさんは、父さんのガードだったから…」
「こっちでも有名人?」
「うん。だから、もし亡くなったとしたら、その話は伝わってくると思うんだ」
ユウナの話に、ティーダは考えを巡らせた。結局、何も答えは出なかったが。
「ね、会えたら・・どうする?」
ユウナは努めて明るく聞いた。
「10年前に、死んだと思ってた奴だぞ?今更なぁ。そうだな・・」
ティーダは拳をつくり、殴る仕草をした。
「アイツのせいで、俺も母さんも苦労したし・・アイツが有名なせいで俺はいつでもーー」
ユウナに同意を求めた。
「ユウナのオヤジさんも、有名人なんだろ?この世界の人はみんな知ってるよな」
「うん」
ユウナはうなずいた。
「嫌じゃないか?」
「時々、父さんの名を重たく感じることはあるけど・・
それよりも、スピラ中から慕われる父さんを、誇りに思う・・かな」
「・・ま、ユウナの親父さんと、俺のオヤジは違うってことで」
「ジェクトさん、可哀想」
「俺は~?」
子どもっぽい反応に、ユウナは笑った。
「もっと可哀想だね」
「でっーー!!」
ティーダの頭に、ブリッツボールがいきよいよく当たった。
頭上から、ワッカの声が降ってくる。
「二人でな~にやってんだ~!そろそろ寝れ~!!」
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