47話 アナタの腕の中でみた夢
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「ところで、どこで待ち合わせしてるんだ?」
「チケット売り場の前よ。あ、いたいた」
アヤは大勢の観戦客の中に、ユウナとリュックを見つけた。
「ユウナー!リュックー!」
名前を呼びながら大きく手を振ると、気づいた2人は笑顔になる。
「アヤ~~~~~ッ!!!」
リュックが両手を広げて走り出した。後ろからユウナが続く。
「リュック!ユウナ!」
アヤも両手を広げて迎えようとした。
「まてっっ!!!」
アーロンがアヤの前に立ち塞がった。
「ぶわぁっ!!」
「きゃあっ!」
ぼすっと音をたて、2人はアーロンの胸に飛び込んだ。
「もう~~何すんのよ~!おっちゃんの胸に飛びこんじゃったじゃない!!」
リュックが怒りの抗議をすれば、ユウナが顔を見上げ後に続く。
「アーロンさんひどいですよ~!」
「お前たちが乱暴に抱きつこうとするからだ。それに何だ!その格好は!?嫁入り前の娘が、そんなに肌を露出して!!」
アーロンは目くじらをたてる。
ユウナは白いレースのキャミソールに、デニムのローライズのショートパンツ。
以前ストレートだった髪は外側にはね、随分活動的な印象になっている。
リュックは黄色い三角ブラのトップスに、ユウナより際どいローライズ。水着で歩いているも同然である。
「いつものことじゃん。ね~ユウナん?」
「うん」
「いいな~。私も、ユウナみたいな服、着ようかな」
白いオフショルダーのブラウスに薄紫のマキシスカートのアヤがうらやましそうに言う。
「アヤ!」
「冗談よ」
「全く・・今の若い者は」
「はっはっはっ。アーロン、その台詞がでるなんて君もオジサンだね」
「ブラスカ様」
「久しぶりだね、アーロン、アヤ。元気だったかい?」
人ごみの中ゆっくり近づいてくるブラスカに、アーロンは姿勢を正す。
後ろには、赤ん坊を抱いたルールーの姿もある。
彼は、アーロンの尊敬する師であり、大事な父親なのだ。
「はい。ブラスカ様もお元気そうでなによりです」
「あぁ、おかげさまでね」
「お久しぶりです。アーロンさん、アヤさん」
「久しぶり、ルールー。イナミちゃん大きくなったね」
嬉しそうに、ルールーに抱かれているイナミを覗き込んだ。
「抱っこしていい?」
「もちろんです」
アヤがイナミを抱くと、ユウナとリュックも顔を覗き込んだ。
「よかったね~ママ似で~」
そうリュックが言うと、アヤとユウナは困った顔で笑った。
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