6話 傷痕
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船着場から、ルカ行きの船に乗り込んだ。
夕暮れの出発だったので、すぐにあたりは星空になった。
船尾で星をみていたユウナは、すぐに乗客に囲まれた。
「あれ、ルカ・ゴワーズの連中だ」
「知ってんのか?」
「ああ、ブリッツの強豪チームだ」
「ふ~ん」
ティーダは面白くなさそうに、鼻を鳴らした。
「あんたたち、ブリッツの選手なのか?」
ユウナを取り囲んでいる男たちに話しかけた。
「なんだ、馴れ馴れしい奴だな」
「いいじゃないか。ああ、そうだ。
だが、万年最下位のビサイド・オーラカの選手だとか、言わないでくれよ」
「ひどい言い方」
ユウナの抗議を、鼻で笑った。
「そりゃあ仕方ない。突然オーラカが、強くなるはずないもんなあ」
「俺が入ったから、強くなるんだよ!」
バカにされて怒るティーダに、ユウナも加勢した。
「そう、強くなるんです!ザナルカンドのチームの、エースだった人ですからね!」
ユウナの怒りに目を丸くしたゴワーズの選手は、続く言葉に笑いだした。
「ハ!そりゃまた、すげぇ場所からいらしたもんだ」
「遺跡にも、チームがあるとは知らなかったよなあ!」
「遺跡じゃなくて、ちゃんとした大きな都市があるんです!」
なにを戯れ言を言っているんだ、この女はと思った。
「召喚士様ってえのは、わけがわからねえや。いこうぜ」
捨て台詞を残して立ち去った。
「あるんだよ、本当に」
なおも続くユウナの怒りの理由が、ティーダはわからなかった。
「どしたの?そんなにムキになって」
「あの人たち失礼だし、それにーー」
「それに?」
「ジェクトさんのことも、悪く言われてる気がして嫌だった」
「でも、人を見下して、バカにしてる態度がオヤジみたいだった」
「ジェクトさん、優しくて楽しい人だったよ」
「それは別人っス」
そうだよ、あのオヤジが、優しくていい人のわけない。
いなくなって10年ーーそれなのにオヤジのことを考えると、未だに俺の気持ちはザワザワした。
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