45話 千年前の史実
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ティーダが食事をしている間に、アーロンはパージ寺院での出来事を話した。
「なんか・・可哀相だね、シーモア」
ユウナを利用しようとしたり、旅の邪魔をされたが。
話を聞いた今では、リュックもその生い立ちを、不憫に思った。
ユウナは、自分が恵まれていたことを、ひしひしと感じていた。
「ジスカル様や、お母様とずっと一緒に暮らしていたら・・きっと、もっと違ってたんだろうな・・」
「そうね。あれだけ、みんなに尊敬されていたんだものね」
ユウナの呟きに、ルールーが賛同する。
「そしたらよ、本当にグアド族と人との、架け橋になったかもな」
「うん。私たちが、アルベド族への誤解を解いたみたいにね」
ルールーとワッカが、リュックに感謝の目を向ける。
リュックはそれに気づかず、キョトンとしている。
ワッカの発言に、アーロンは想いを巡らす。
ビサイトに降り立ったティーダに、ワッカが救いの手を差し伸べたように
奴にも、心許せる友がいればーー
例え、たったひとりの友でもーーー
ジェクトーー
俺は、ブラスカと共に、スピラに迷い込んだお前を、助けた気になっていた。
だがーー本当は
お前に 助けられたんだな
『なんでえ、今頃気づいたのか?アーロン』
魔天の間へ消える、ジェクトの背中が脳裏に浮かんだ。
『あぁ・・』
『気にすんなよ。アイツの面倒みて貰ったんだ。これで、おあいこだな』
アーロンは、微笑した。
.
