44話 真の強さ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
祈り子となったシーモアの母親と対面した後、広間まで引き返した。
最初に、ここへたどり着いた時と同じ場所で、火を熾す。
そのまま、朝まで迎えを待つことにした。
焚き火で暖をとり、ティーダは空腹を満たすべく、弁当を広げた。
「旅の始めは、どうなることかと心配だったがーーよく、ここまで来たな」
アーロンは、感慨深く言う。
「アーロンのーーおかげッスよ」
咀嚼しながら返事をするティーダに、アーロンは笑う。
「フッ、心にも無いことを」
「ウソじゃないッスよ!」
口の中の物を飛ばす彼に、ため息をつく。
「あぁ、わかっている・・」
弁当を食べ終わると、珈琲を温め、紙のコップに注ぎ手渡す。
アーロンは静かに、珈琲の香りを楽しんでいる。
二人の間に沈黙が落ち、焚き火の爆ぜる音が響く。
どれくらいそうしていただろう。
薪がガサリと、音を立てて崩れた。
「ーー事が終われば、俺は逝く。生者のふりも・・疲れるのでな」
「なあ、さっき言ってた『シーモアを愛してた女』って・・」
冷たい床に体温を奪われ、膝を抱える。
その膝に視線を落とし、ティーダは呟いた。
「・・アヤのことだ。直接聞いた」
アーロンは、冷えてしまった珈琲を見つめながら答える。
「アーロンーー」
「なんだ」
「俺と暮らしてて、淋しくなかったのか?その・・アヤと離れて‥」
ティーダは視線を上げると、焚き火に照らされるアーロンを見つめた。
.
