43話 残像
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「そりゃあ、行けっけどよ。死の谷はすぐ着くが、あの海域に行くのは時間が掛かるぜ」
アーロンの申し出に、シドは驚きを隠せない。
「構わん。向こうに着いたら、一度戻ってくれ。
明日、夜が明けてから、迎えに来て欲しい。
こちらも、見つけるのに時間が掛かるだろうからな」
「あいよ、任しとけ!」
理由も聞かずに引き受けるシドに、アーロンは感謝の眼を向けた。
ナギ平原に降り立ったコンチネンタル・サーカスは、ユウナたちを下ろした。
「じゃあ、行ってきます」
塔乗口で見送るティーダとアーロンに、ユウナは手を振る。
「ユウナ、気をつけてな」
「うん!そっちもね」
手を振り返すティーダに、笑顔を見せる。
「キマリ、アヤ。頼んだぞ」
力強く頷くキマリとは対照的に、アヤは不安気だ。
アーロンは、軽くため息をつく。
「話しを聞きに行くだけだ。心配するな」
「・・・うん」
ガガゼト山へ向かう時に渡った、橋にたどり着いた。
橋の横にある、脇道を指差す。
「その道が、谷底へ続いているの。行きましょう」
ルールーは、先に立って歩き出した。
谷底に下りていくと、ポッカリと、暗闇が口を開けていた。
「ここ、何?」
リュックは、気味が悪いと眉をひそめる。
「ただの洞窟よ。でも、一番奥に祈り子様がいらっしゃるわーー魔物もね」
「ここに?寺院でもないのに!?」
驚くユウナに、ルールーは
「何なら、ユウナたちはここで待ってて。もう、修業の必要はないんだし。私ひとりで行って来るわ」
「おい、ルー。俺は行くって」
歩き出すルールーを、ワッカが慌てて追う。
事情が今ひとつわからないが、とりあえず後を追うことにした。
「行きましょう」
「はい」
「うん」
アヤに促され、二人の後に続いた。
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