42話 巨刹の主
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裁判の間に行くと、マイカは既にそこにいた。
罪人のいない審理場を見下ろし、今後の策でも考えていたのか。
ワッカやルールーの冷たい視線の中、不快を隠さず唐突に話し出した。
「今更、何を知ろうというのだ。早く、シンを倒せばよかろう。
ユウナレスカに見
ユウナに早く死ねと言わんばかりの発言に、ティーダはムッとする。
「ユウナレスカに会ったけどさ」
「私たちで倒しました」
「なんと!?」
その存在を崇める者には、この結末は辛いであろう。
振り返ったマイカの顔には、驚きと怒りが満ちていた。
「最早、召喚士とガードが、究極召喚の犠牲になることはない」
「千年の
アーロンの言葉に、マイカは嘆き悲しみ、声は怒りに震える。
「この戯け者どもが!!何をしたか、わかっておるのか!?
シンを鎮める、ただひとつの方法であったものをーー」
「それは、人が作り出した理。この世の理ではありません!
人が作りし理なら、変えることは可能です!」
その言葉に、マイカはアヤを睨み付ける。
「そうだ!ただひとつの方法なんて、決めつけんなよ!!新しい方法、考えてる」
「なーー」
マイカは絶句する。
握り締めた拳が、わなわなと震えた。
「そのような方法、有りはせぬわ!!!!」
千年もの間、見つからなかった。
いや、見つけようとした者を、排除してきた。
教え以外の答えを探すことは、無駄なのだと。
「やってみなきゃ、わかんねえだろ!!」
「それとも、尻尾を巻いて異界に逃げるか?」
アーロンの言葉に、ユウナはハッとした。
シーモアを異界送りしようとした時、邪魔をしたのはマイカだった。
じゃあ、マイカ総老師も
ーー死人?
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