42話 巨刹の主
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【無想の僧】
コンチネンタル・サーカスは、ベベルのグレート・ブリッジ付近にティーダ達を降ろした。
追っ手を逃れてひた走ったブリッジを、今日は歩いて渡る。
聖ベベル宮の正門が見えて来る。
こちらに気づいた正門の門衛が、ユウナに銃を構えた。
「反逆者ユウナ!」
事態に気づいた他の兵も、集まって来る。ワッカが、露骨にイヤな顔をした。
「ちっ!面倒なことになりそうだぜ」
「よくも、おめおめと姿を見せたな!エボンの名のもと、成敗してやる!」
兵の数は7人になり、全員が銃を構えた。
「だってさ。どうする?」
怒りを含んだ静かな声で、ティーダは言った。リュックは、既にやる気のようだ。
「売られたケンカは買うよ~」
その様子に、門衛が叫ぶ。
「突撃準備!!」
「待ちなさ~い!!」
全員が銃の引き金に指を掛けると、それを止める声が背後から掛かる。
「監督官殿!?」
反逆者排除の邪魔をされた兵達は、不満気に銃を下ろした。
正門の方から、シェリンダが走って来る。
監督官と呼ばれた彼女は、門衛の前に立つと
「あなたたち、ユウナ様になんてことするんですか!
ユウナ様が反逆者だというのは、アルベド族が流したデマです!!」
「なにそれ!!!」
カッとなったリュックが、前に出る。
「マイカ様が仰いました」
兵たちは、困惑する。
「では、自分たちはどうすれば?」
「下がってなさい!」
リュックが、毅然と命令する。
だが、門衛たちはまだ、納得いかない顔をしていた。
「そうしなさい」
シェリンダが重ねて言うと、門衛たちは仕方なしに従った。
門衛たちがいなくなると、リュックは早速シェリンダに噛み付いた。
「さっきの話、どういうことさ~!!」
「あの、本当は私にも、よくわからないんです。寺院全体が混乱していて・・」
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