41話 ベベルへ
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「唄って?」
「ジェクトさんは、祈りの唄が好きーーそうでしょう?」
ワッカとリュックの抗議の叫びを、ルールーは無視した。
ティーダは頷く。
「うん」
「だから、マカラーニャ湖の底で、唄を聴いてたんだよね」
確認するように、リュックが言う。
「あれほど狂暴なシンが、静かに唄を聴いていた」
「お前のオヤジさんのことだから、言いにくいけどよ」
頭を掻きながら、ワッカは辛そうに口籠もる。
「いいんだ。オヤジ、シンから解放してやりたいんだ」
「じゃあ、言うわね」
ルールーは、それを口にする覚悟を決める。
「正面からシンに立ち向かっても、到底勝ち目はないわ。
けれど、祈りの唄を聞かせれば、シンは大人しくなる」
「そのスキをつけば、何とかなるんじゃねえか!?
まあ、反則かもしれねえけどよ。こだわってらんねえしな。な?」
「ね?すごい作戦でしょ?」
リュックも、顔を覗き込む。
「あぁ。試す価値、アリだな!」
ティーダは、次にアーロンに視線を送る。
「アーロンとアヤは?なんかないっスか?」
「ユウナレスカの最後の言葉を、思い出して欲しいの」
アヤは、先程アーロンと交わした意見を話した。
「エボン=ジュ」
ユウナは、思い出すように呟く。
「エボンはユウナレスカの父親で、彼女にエボンの教えを授けたと言われている人物よ」
「マイカなら、それ以上の事を知っている筈だ」
キマリの意見に、ティーダは頷いた。
「俺たちも、同じ考えだ。決まりッスね!ベベルへ行こう!!」
決意漲る一同を見渡し、アーロンは不敵な笑みを浮かべる。
「さてーーマイカはどう出るかな」
ブリッジへ移動し、シドに行く先を告げる。
「オッサン!頼んだぜ!!」
「任しとけ!どこだろうと、コイツでひとっ飛びだぜ!!」
コンチネンタル・サーカスは、浮上した。
終
