41話 ベベルへ
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目覚めると、丸一日経っていた。
彼らは起きると食堂に集まり、その奥のキッチンで、手分けして食事の用意をした。
食事がすむと、広間へ移動する。
ソファーに座ると、アーロンが口火を切った。
「どうする?名案を期待しよう」
それを聞いたティーダは、アーロンを軽く睨んだ。
「いっしょに考えろよ」
「そうだなーー『シン』はジェクトだ。
お前とシンは、確かに通じあっている。それが、突破口になるかもしれん」
「んで、どうするんだよ?」
両手を組むと、顔を覗き込む。
「それがわかれば、苦労はせん」
アーロンは、ソファーに身を沈める。
「だよなあ・・」
ティーダはため息をついた。
そのため息に、答えるように続けた。
「焦っても、道を見失うだけだ。落ち着いて先を見据えろ」
ワッカは前かがみになって、頬ずえをつく。
「究極召喚も何もかも、ひっくり返しちまったもんなあ」
「整理して考えてみましょう。必ず、手がある筈よ」
ルールーの言葉に、リュックは頭を抱える。
「う~考えてるよ~」
ティーダはソファーから立ち上がり、窓から外を見ているユウナに近づいた。
隣に立つと、ユウナはポツリと呟いた。
「私・・ダメだね」
「なんだよ、いきなり」
「どうやってシンを倒すか、ずっと考えてる。けど、エボンの教えにないことは、私にはわからなくて・・」
ユウナは俯くと、すまなそうに言う。
「今まで、全ての答えは教えの中から見つけていたから。ごめんーー」
その時、凛とした声が響いた。
「ユウナ、謝るな」
「え?」
横に立つキマリを見る。
「逃げているように聞こえる。ユウナには、似合わない」
「ーーうん。ありがとう、キマリ」
ティーダは、キマリにも意見を求めてみる。
「あのさ。キマリは、なんかいい考え、ない?」
「エボンの教えだ」
キマリは、キッパリと言った。
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