41話 ベベルへ
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ブリッジを出ると、そのままキャビンへ向かった。
ユウナは伯父と対面を果たし、喜びに口元が綻んでいる。
キャビンへ着くと、空いている部屋にめいめい入っていく。
前を歩くアーロンに、ティーダは
「アーロンは、アヤと一緒だろ?」
「え?」
アヤは口籠もった。が、アーロンは
「当然だ」
平然と言い放ち、顔を赤くしているアヤの手を握り、部屋へ消えた。
ティーダが呆気にとられていると、ワッカが肩を叩く。
「お前がアーロンさんに勝とうなんざ、千年早いって」
そう言うと、ワッカも部屋の中へ消えた。
「じゃあ、一生無理じゃないッスか!」
ティーダは、独り叫んだ。
部屋の中は、小さなテーブルにソファー、ベッドが設えてある。
それに、シャワーとトイレが完備されていた。
「流石に、疲れたなーー」
アーロンは、ソファーに腰を下ろす。
「そうだね」
アヤは、珍し気に中を見渡した。
「アーロンは、あんまり驚かないんだね」
「何がだ?」
自分を見るアーロンと、視線を合わせる。
「こういうのに」
ベベルで、多少の機械には慣れていたが、流石に空を飛ぶ船にはアヤも驚いていた。
「見慣れているんだろう。ザナルカンドには、当たり前のようにあったからな」
「そう・・私、シャワー浴びてくる」
浴室にアヤが消えると、アーロンは深い深いため息をついた。
これで、究極召喚はなくなった。
あとは、シンによる殺戮を止めるだけ。
ジェクトをーー殺すだけだ
アーロンは、目を閉じた。
『アーロン、気持ちはわかるけどよ・・アヤちゃんのことも、気づかってやれよ』
『・・・お前には、関係ない』
ジェクトは、苦笑いした。
二人の沈黙に、焚き火の爆ぜる音がやけに大きく響いた。
アーロンは、地面に視線を落としたまま、口を開いく。
『ジェクト、もしーーもしもだ』
『ああ?なんだよ』
ジェクトはアーロンを見る。
『もし、ザナルカンドが、お前のいたザナルカンドじゃなかったらーーお前、どうするんだ?』
『どうするって・・何で、そんなこと訊くんだよ』
.
