6話 傷痕
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その日は、崩壊をまぬがれた島の宿屋に泊まった。
翌朝、ティーダが起きると、みんなはすでに出掛けた後だった。
「ちぇっ、置いてきぼりか」
追いかけようと宿を出ると、ワッカが迎えに来た。
「やっと起きたか。これから寺院へ行くぞ。ビサイドオーラカ必勝祈願だ」
オーラカの面々と、ティーダは歩き出した。
居住区を歩きながら、ワッカは意気揚々と語った。
「キーリカの寺院は、大召喚士オハランド様が暮らしていたところだ。オハランド様は、ブリッツの名選手だったんだ」
「ワッカ」
ティーダは沈んだ声を出した。
「必勝祈願はいいんだけどさ。なんか…いいのかな」
「ブリッツで浮かれてたら、まずいってか?」
「こんな時だしさ」
まだ、シンのキズ痕が残る島に目をやる。
「こんな時だからこそ、選手は力の限りを尽くして戦う。
観客は贔屓のチームを応援する。やなこと、つらいこと、試合中だけは忘れられる。
それが、長い間ブリッツがなくなっていない理由だ。俺はそう思うな」
そんなこと、ザナルカンドにいた時は、思ったこともなかった。
ブリッツはスポーツで、ただ楽しければ良かった。
「そっかなぁ・・」
考え込むティーダの肩を叩いた。
「いい試合して、カッ飛ばそうぜ!寺院は森を抜けたところだ」
森の入り口で、ユウナたちが待っていた。
少し揉めている様子に、ワッカが声をかける。
「どうした?」
「ユウナがね、あんたも一緒にってさ」
「へ?俺?」
素っ頓狂な声で、聞き返した。
「あのさ…ガ-ド、お願いしちゃだめかな?」
慌てて、ユウナとティーダの間に入った。
「おいおいユウナ、こいつはブリッツは出来るが、魔物との戦いはシロウトだぞ」
「ガ-ドじゃなくてもいいの、そばにいてくれれば・・」
「え!!」
ユウナの発言に、ワッカは恐れおののいた。
「なにそれ、どゆこと?」
「それは・・えと」
口籠もるユウナに、非常にまずい展開だと、ワッカは焦った。
「どうせ、みんな寺院へ行くんだから、話はあとでいいでしょ?」
ルールーが助け船を出した。
「うん、ごめんね。突然」
「ごめんて言われても・・なんだか、よくわからないよ」
「・・ごめんなさい」
突然、話しを振られたかと思うと、わけがわからないまま置いてきぼりをくったティーダを、キマリは黙ってみていた。
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