40話 夜明け
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【長い夜のおわり】
「今こそ決断する時だ!
死んで楽になるか!!生きて、悲しみと戦うか!!
自分の心で感じたままに、物語を動かす時だ!!」
槍を構え直し、キマリは叫ぶ。
「キマリが死んだら、誰がユウナを護るのだ!」
「あたし、やっちゃうよ~!」
ユウナを護る為なら、誰が相手でも戦う。
リュックは、早くも調合アイテムを取り出す。
「ユウナレスカ様と戦うってか!?冗談キツいぜーー」
ブリッツボールを掴む掌に力を込め、ワッカは呟いた。
それを聞いたルールーが、からかうように問う。
「じゃあ、逃げる?」
「へっ!!ここで逃げちゃあ、オレぁ、オレを許せねえよ。たとえ、死んだってな!!」
妹のように可愛がってきた。
ユウナを失うことを、『彼女の意志』と言い聞かせ、悲しみを心の奥底にしまい込んだ。
でも、もうイヤだ!!
「ーー同じこと、考えてた」
ルールーは、喜びを隠すことなく、全身で表す。
ユウナを失わなくてすむのなら
もう、迷わない!!
「ユウナ」
必ず護る。今度は誰も、失いたくない!!
アヤは、銃を手にする。
ティーダは皆の気持ちを訊き、一瞬、目を閉じた。
再び開いたその瞳に、全員の揺るぎない覚悟と自身の覚悟を込めて
「ユウナ!一緒に続けよう!!俺たちの物語をさ!!」
真っ直ぐに向けられる眼差しに、ユウナは応える。
父さん 見ていて
これが、私の選んだ道
独りじゃない
みんなと 一緒に!!
「貴女を、倒します!」
アーロンの魂の叫びに、仲間は次々と呼応した。
ユウナレスカの身体が揺らぎ、髪の毛の内側から発生した膨大な本体が、彼女を押し上げる。
妖艶な肢体の下に隠された、大蛇の髪を生やした巨大な顔面は
紫色の長い舌を出し、無表情に地面を浮き沈む。
澱んだ眼に生気はなく、最早、人の姿ではない。
「気持ち悪い!」
リュックが、顔を歪める。
「これが、ユウナレスカの本当の姿だ。もう、人ですらない」
肉塊と化した召喚士に、全員が嫌悪を露わにする。
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