39話 過去への旅 別離
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アーロンが魔天へ足を踏み入れると、ユウナレスカは怪訝な顔をした。
しかし、アーロンは彼女の顔色など、一切気にせずに一歩進んだ。
「教えてくれ。究極召喚で倒しても、シンは絶対に甦るのか?」
エボンの教え
ブラスカが信じ ジェクトと共に命を賭けた 希望
噛みつくように訊くと、しばらくの沈黙の後、ユウナレスカは口を開く。
「シンは、不滅です。シンを倒した究極召喚獣が、新たなシンと成り代わりーー必ずや、復活を遂げます」
淡々と語る彼女に、アーロンは愕然とする。
「それじゃあーージェクトは」
・・
「彼が、次の『シン』となります」
「そんなーー」
ジェクトは、シンを倒し、スピラを救うとーー信じていたのに
「シンは、スピラが背負った運命。永遠に変えられぬ、宿命です」
「永遠に・・」
ブラスカは、このナギ節が永遠になることをーー願っていたのに
「しかし!人間が罪を全部償えば、シンの復活は止まるのではないか!?」
「人の罪が、消えることなどありますか?」
子どもじみたことを言うなと、咎めるような口調で、ユウナレスカはアーロンを見る。
「答えになっていない!!!!」
アーロンは拳を振り下ろす。
「『罪が消えれば、シンは消える』エボンは、そう教えてきた!!
それを信じて、何人もの召喚士とガードが、命を落とした!!
教えはまやかしではないか!!」
「喩え、まやかしでも、シンはーー究極召喚でしか倒せません」
ユウナレスカは、冷淡に告げる。
「希望は、慰め。悲しい定めも諦めて、受け入れる為の力となる」
剣を握りしめ、アーロンはユウナレスカの前に飛び出した。
「ふざけるなっ!!」
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