6話 傷痕
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【絡まり逢う思惑】
キーリカの惨状に、不釣り合いな美しい夕陽の中、俺たちは降り立った。
「わたくし、召喚士のユウナと申します。ビサイド寺院から参りました」
突然の悲劇に、立ち尽くすしかなかった島民たちが集まった。
「召喚士様!」
口々に叫ぶ。
「他に召喚士がいなければ、わたくしに異界送りをさせて下さい」
「おぉ、ありがたい」
「もう、身内が魔物になるのは、覚悟しておりました」
「どちらにいけばいいですか?」
「ご案内します」
島民たちの後をついて、移動するユウナをみてワッカも言った。
「俺たちは、街の様子をみてくる。人手がいるだろうからな」
オーラカの面々と、街の方へ歩いて行った。ティーダは、ユウナの後を追った。
浜辺に、生き残った島民たちが集まっている。
崩れ落ちた橋に、かがり火が焚かれていた。
ティーダは、後方に控えているルールーを見つけ、近寄った。
「異界送りってなに?なにがはじまるのさ?」
周りの沈んだ空気に、小声で尋ねる。ルールーは、ため息をついた。
「あんた、忘れたんじゃなくて、本当に知らないって感じね」
図星を指されてうろたえたが、ルールーはさして気にとめず島民と話すユウナを、目で追いながら説明を続けた。
「死者は迷うのよ」
ティーダも、ユウナを見ていた。
「死んでしまったのが悲し過ぎて、自分の死を認めようとしない。
もっと生きたいと願いながら、まだ生きている者を羨む。
その気持ちはやがて、妬みや憎しみに変わる」
空も海も、血のように赤く染めあげ、夕陽が沈む。
「そういう、死者の心が現世に留まると、命を憎む魔物となって人を襲う」
ルールーは、ティーダを見た。
「そんなの、悲しいでしょう?」
ティーダはルールーと視線を合わせる。
「だから、異界送りをして、迷える死者を眠らせてあげるのよ」
「それも、召喚士の仕事なのか?」
ルールーは頷いた。
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