36話 過去への旅 邂逅
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牢屋から寺院の中に連れて行かれた。
道すがら、俺様がいかにすごいかを、ブラスカに話してやった。
ブラスカが生活している家で、ヤツの娘と女の子を紹介される。
ユウナちゃんか-ー。ウチのガキと同じ年か。
アヤっていうもうひとりの娘は、アーロンと喋っている。
・・・・へ~、なるほどな。
気がつけば、意地の悪い笑みを浮かベていた。
「何だ、おめえの彼女か?」
アヤとユウナが台所に消えた後、アーロンに尋ねた。
「煩い」
顔を赤くして、そっぽを向きやがった。
かわいーとこあるじゃねえか。気色わり~けど。
出された晩メシを平らげ、酒を呑んでいた。スピラの酒も、なかなかいけるな。
「可愛い娘だろう?」
ブラスカが上機嫌で訊いてくる。
酒にあまり強くないのか、既に目がとろんとしていた。
「可愛いけどよ、まだガキじゃねえか」
「でも、あの娘は綺麗になるよ。アーロン、そう思わないか?」
ブラスカに話を振られて、アーロンは照れて黙っていた。
その様子に、ザナルカンドにいる、女房とガキを思い出した。
急に湧き上がった淋しさと苛立ちを、アーロンに悪態をつくことで紛らわせていた。
アイツは、うっとおしかったろうがな。
結局、旅に出るまでの間、毎日アーロンにしごかれるハメになった。
ブリッツボールを蹴るのと、剣を振り回すのは勝手が違ったが。
俺様は天才だ。旅に出る頃には、いっぱしの剣士になってたがよ。
まあ、あくまでも自己判断だが。
ぁあん!文句あんのか!?
それにしても・・・ブラスカにアーロンにアヤ。
シンを倒すっつ~旅に出るくれえだから、結束っていうか団結てやつか?
固えのかと思ってた。
けど、な~んかこう、しっくりこねえつ~か
うまく言えねえが、チグハグな感じがした。
ブラスカは、みんなの為にシンてヤツを倒したいんだろ。
アーロンは、そのブラスカを守りたい。
アヤは、ブラスカがシンを倒した後のことだけを夢見てる。
気にはなったが、ザナルカンドへ行ける喜びが、それを頭の片隅に追いやった。
「ジェクト。明日の早朝、出発するよ」
「おう!」
俺以外、揃っていそうに見えて、ビミョーに不協和音を奏でながら
ザナルカンドへの旅が始まった。
あとがき
