5話 旅立ち
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ユウナが言った言葉が、信じられなかった。
「俺のオヤジも、ジェクトっていうんだ」
ユウナは息を飲んだ。
「凄い!私たちが出逢えたのは、きっとエボンの賜物だね!」
ユウナは感動した。
「似てるけど、別人だよ」
苦い物を飲み下すように、ティーダは言った。
「どうして?」
「オヤジ…死んだんだ。10年前、ザナルカンドの海で」
「そっか…」
「ある日、海にトレーニングに行ったまま、帰ってこなかった」
ユウナをみて、明るく言った。
「それっきり、行方不明さ」
「ジェクトさんは、その日にスピラに来たんだよ!
だって、私がジェクトさんに会ったのは、10年と95日前。
父さんが旅立った一週間前だから、よく覚えてる。時期はぴったりでしょう?」
「まさか…そんな…。でも、どうやって来たってんだよ!」
「キミは、ここに、いるよ」
そんなこともわからないの?
あなたが私の目の前にいることが、何よりの証しなんだよ。
ティーダを見る、ユウナの瞳が語った。
ティーダは考えを巡らせた。
自分とアーロンの様に、来たのだろうか。
あの海で。
あの化け物に、呑み込まれて。
穏やかに航行していた船が傾いた。
慌てて、手短な物に掴まった。
高波に揺れる船体に、ユウナは悲鳴を上げながら転がった。
キマリが駆け寄り、助け起こした時、乗組員が叫んだ。
「シーーン!!」
船と並行して海を進む、シンの姿があった。
乗組員が船首の左右に設置してある、ワイヤーフックに飛びついた。
「そんなもん撃ち込んでどうするよ!船ごと、海に引きずり込まれるぞ!」
ワッカが怒鳴った。
「シンはキーリカに向かっている!あいつの注意を引きつけたい!キーリカには俺の家族が!召喚士様、お許しを!」
ユウナは躊躇わず頷いた。
もう一台のワイヤーフックに、別の乗組員が飛びつくのを見て、ワッカは必死で止めた。
「まてよ!本気かよ!!」
前方の海から突き出すシンの背ビレに、標準をあわせる。
「発射!」
ワイヤーは狂いなく、シンの背ビレに命中した。
シンも痛みを感じるのだろうか、大きく蛇行した。
そのせいで、船より遥かに大きな波が、甲板に押し寄せた。
波に押し流され、何人か海に落ちた。
アーロンに教えられたコケラくずが、甲板に突き刺さる。
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