35話 冒涜
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光に満ちた希望?
なら何故 希望を与えるこの場所は
こんなに暗くて 淋しい?
「スピラを護る為に、命を投げ出したのに!
その人たちにスピラを破壊させて、どうしてそれが希望なの!?」
ユウナレスカの言う希望に、アヤは声を荒げる。
ユウナレスカは、アヤに冷たい一瞥くれる。
思い出すように、泳がせていた視線を、アヤに戻す。
「あなたも逸れを、望んだのでしょう?十年前に。
自分が生きる為に。自分が幸せになる為に」
冷たく見つめるその視線に、アヤは思わず叫ぶ。
究極召喚が招いた、悲しみの結末を。
「ナギ節がきて、例えいち時凌ぎでも、シンの恐怖が去ったのに。
私の傍には、誰も居なかった。
ブラスカも、ジェクトも、アーロンもーー
私を置いて、どこかへいってしまった」
アヤの嘆きを、ユウナレスカは冷笑する。
「それは、あなたにそれだけの価値しかないからでしょう」
「黙れ!!」
磐石に、この旅の傍観者を貫いていたアーロンが、密かに仲間に託していた願いをーー叫ぶ。
「今こそ決断する時だ!
死んで楽になるか!
生きて 悲しみと戦うか!
自分の心で感じたままに、物語を動かす時だ!!!!」
35話 終
