35話 冒涜
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ルールーが、俯いているユウナに近づいた。
「ユウナ、誰かが祈り子になる必要があるならーー」
「ルー」
ワッカが、ルールーの言葉を遮る。
ルールーを祈り子にする事など、彼には耐えられない。
「祈り子になるのは、俺ーー」
「私がなるわ」
聞こえてきた声は、二人の覚悟を寄せ付けない、強い響きがあった。
ユウナは、顔を上げた。
アヤは、ユウナの正面に立つ。
「あなたが召喚士になったって聞いた時から、決めていたの。祈り子には、私がなるわ」
「アヤ・・さん」
突然、告げられた真実にまだ、ユウナは動揺していた。
祈り子にするだなんて、そんなことーー
「ちょっと待ってくれよ」
ずっと黙って聴いていたティーダが、口を開いた。
「言ってくれたじゃないか、アヤ。俺を、俺たちを信じてるって」
アヤから聴いた、アーロンの願い。
アヤは、ティーダを振り返った。その瞳に、苦しみが滲む。
「信じてないわけじゃない。でも、ユウナが究極召喚を選ぶなら、それを尊重したい」
アヤの、苦汁の選択を聴いたティーダは
「それじゃあ、何も変わらない」
アヤの瞳が応える。
そんなことは、わかっているーーと
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