35話 冒涜
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入り口をくぐると、ドームとは名ばかりの、廃墟だった。
皆が前方に気をとられている時、アヤはドームの隅に、懐かしい姿を見つけた。
『うっ・・うぅっ、えっ・・』
『アヤ、泣くなよ。アーロンだって、本気で言ったんじゃねえんだ。な・・・?』
泣いている、十年前の自分。
「アヤ、此処で待っていても、いいんだぞ」
「ううん、行くわ」
行かなければ。
行って、十年前の自分の愚かさを、償いたい。
『スピラを救う為ならば、私の命など喜んで捧げましょう。
ガードとして、これほど名誉なことはありません。
ですからヨンクン様、必ずや、シンを倒して下さい』
突然現れた人影に、皆は目を見張った。
「何?今の何~?」
消え去って行く人物を見て、リュックが声を震わせた。
「かつて、此処を訪れた者だ」
アーロンの言葉に、ルールーは考えを巡らせる。
「ヨンクン様って言ってたわね。あの人、大召喚士様のガード!?」
「幻光虫に満ちたこのドームは、巨大なスフィアも同然だ。
想いを留めて、遺す。いつまでも、なーー」
アーロンの声が、虚ろに響いた。
更に進んで行くと、また映像が現れる。
『嫌だ!嫌だよ、母さま!母さまが祈り子になるなんて!』
『こうするしかないの。私を召喚して、シンを倒しなさい。
そうすれば、みんな、あなたを受け入れてくれる』
泣いている子どもの傍で、母親が喜びに満ちた顔で言った。
それでも幼子は、嫌だと首を振る。
『みんななんて、どうでもいいよ!
母さまがいてくれたら、何にもいらないよ!』
『私には、もう時間がないのよ・・』
「おい、今のってよーー」
服装と髪の長さこそ違えど、紛れもない
「シーモアよ」
アヤの声に、やっぱりとワッカは言った。
「アヤ」
アーロンは、余計な事を言うなとばかりに、アヤの名を呼んだ。だが
「ここまで来たら、隠しても意味はないわ。
シーモアは18年前、ここで究極召喚を授かったの。あのアニマは、究極召喚獣なのよ」
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