34話 恋慕文
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
そこで、ユウナの声は終わっていた。
ミヘンの旅行公司で、撮っていたんだ。
夕陽が綺麗だった。
みんな、知ってたんだな。
ユウナが、これを撮っていること。
だから、誰もそばに行かなかったんだ。
ユウナの別れの言葉を 聴きたくなくて
沈んでいく夕陽を見ながら、聴こえないふりをして
悲しみから、目を背けて
「ユウナが、好きな人と結婚するって言ったらーー」
その意味、やっと分かったよ。
哀しむからだろ?
辛いからだろ?
好きな人を残して、死んでいく ユウナが
ゴメン。
俺、ルールーやみんなにも、ひどいこと言って。
スフィアを持ってぼんやり佇んでいると、先に行ったアヤが引き返して来た。
「ティーダ」
「えっ!?あ、アヤ」
慌てて、スフィアを背中に隠した。
「どうしたの?来ないから、みんなが心配してるよ」
「いま行くッス」
二人は歩き出した。
「この先は、もうザナルカンド遺跡だから。休憩するって、アーロンが」
「うん、わかった」
遺跡の入口で、皆が二人を待っていた。
焚き火を囲み、武器はその傍らの地面に突き立ててあった。
俺も、強く在りたい。
ユウナやアーロンや オヤジみたいに。
皆の輪に入ると、ティーダは言った。
「なあ、スピラに来てからのこと、聴いて欲しいんだ」
突然言い出したティーダに、皆は驚いた顔をする。
「最後かも知れないだろ?だから、全部話しておきたいんだ」
next あとがき
