34話 恋慕文
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アーロンさん。キマリから聞きました。
私を、ベベルから連れ出せという父さんの言葉ーー
キマリに伝えたのは、アーロンさんですよね。
また、お会い出来て嬉しいです。
小さい頃に見上げていた、アーロンさんの大きな背中。
私を抱き上げてくれた、暖かい手。
今でも覚えています。
父さんを守ってくださって。そして、私のガードまで勤めていただいて。
本当にありがとうございます。
アヤさん。無理にガードをお願いしてごめんなさい。
でも、一緒に居たかったの。ビサイドに移ってから、ずっとずっと、会いたかった。
ルールーやワッカさんに見つからないように、何度も泣いたんだよ。
だから、アーロンさんとアヤさんと一緒に居られて、嬉しかった。
私がシンを倒したら、今度こそアーロンさんと、結婚してくださいね。
それが、私がアーロンさんとアヤさんに出来る、唯一のお礼だと思っています。
アヤさんーー今までありがとう。
キマリーー初めて会った日のこと、覚えてる?
父さんがシンを倒して、ベベルは大騒ぎで
みんなが父さんを褒め称えて。自分のことみたいに嬉しかった。
だけどね、夜になって思ったんだ。私、ひとりぼっちなんだって。
眠れなくて、街のお祭り騒ぎを抜けて、ベベルの長い橋に立って。
父さんが旅立った方角を眺めてた。そしたら
最初は、怖かった。
でも、すぐに優しいひとだってわかったよ。
あれからずっとーーそばに居てくれて、ありがとう。
キマリ。折れたツノ、大好きだよ。
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