33話 真実
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「シンを召喚したのか!?」
「違うよ、ここだよ。眠らない街『ザナルカンド』」
「んああ!?」
あまりにも突飛な話しに、ティーダの声が裏返える。
「ひとりの召喚士が、祈り子たちの夢を束ねて、街の思い出を召喚したんだ。
ひとつひとつの建物だとか、街に住んでた人とかね」
ーーここは ザナルカンドであって ザナルカンドじゃないーー
ーーどこにもなくて どこにでもあるーー
ここは ーー夢ーー だから
「人ってーーそれも夢なのかよ!」
ーーキミもーー
「もしかしてーー俺、も?」
恐る恐る自分を指差すティーダに、彼は頷いた。
「ちょっと待てよ。じゃあ、アーロンはどうなんだよ!
ザナルカンドで、俺と十年も暮らしたんだ!
まさか、アーロンも夢とかいうんじゃないよな」
「彼は恐らく、僕と同じような存在」
ーーあれもまた、哀れな死者だーー
「キミは、祈り子たちの夢」
ーー泣かないでーー
「キミのお父さんもお母さんも、みんな、みんな・・夢
祈り子たちの夢が消えたら・・」
ーーキミたちもーー
「ふざけんなよ、やめろよ・・夢でもなんでもいいよ。
俺を、消すな。消さないでくれ」
ーーすべては 僕たちのワガママーー
「ずっと夢をみてて・・なんだか、疲れちゃった」
ーーゴメンーー
「ねえ・・キミと、キミのお父さんで、僕たちを眠らせてくれないかな。
キミとお父さんは、『シン』に触れた。
スピラを巡る、死の螺旋。その中心にいるシンにね。だからーー」
ーーキミたちにしか 出来ないーー
「わけ・・わかんねえよ」
「キミたちはもう、ただの夢じゃない」
ーーキミは キミたちは スピラの希望ーー
「お願い、目を開けて!」
ユウナが呼んでる。早く、戻らなくちゃ。
「もう少し、走ってみせてよ。
キミは 『夢』を終わらせる『夢』になれるかもしれない」
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