5話 旅立ち
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【希望への旅立ち】
昨日は色々あって、なかなか寝つけなかった。
不安なこともあったけど、同じくらい嬉しい事もあった。
陽も、すっかり昇った時刻に目が覚めた。
外へ出てみると、ワッカとルールーが準備を整えて、人待ち顔で立っていた。
二人に近づいた。
「よう、寝ぼすけ」
「おはよ」
「おう」
ワッカは手にしていた剣を、ティ-ダに差し出した。
「これ、おまえにやろうと思ってな」
「すげー!貰っていいのか?」
その剣は、空のように蒼く輝いていた。
ティ-ダは綻んだ顔を引き締めると、剣を握り直した。
ゆっくり振りかぶり、空(くう)を切った。
その手応えに、満足したようだ。
「それ、チャップにあげたやつ」
ルールーは、不満を露わにした。
「気にすんな。あいつは、一度も使わなかった」
ワッカは、気まずくなった空気を払拭するように、笑顔をむけた。
「ユウナ、遅いな」
寺院の入り口をみた。
「ユウナと、同じ船なんだろ?先に行ってればいいんじゃないのか?」
「ユウナは、10年前にこの村に来た。ブラスカ様のナギ節が始まった年だ」
「ナギセツ?」
聞いたことのない言葉だった。
「その時から、ユウナは俺とルーの妹みたいなもんだ。
素質があることがわかって、従召喚士になって…
そして今日、召喚士として旅立つ」
ワッカは、感慨深く言った。
「はじめから、一緒に旅立ちたいわけ」
しんみりした雰囲気になりかけた時、寺院の入り口から物音が聞こえて来た。
振り返ると、目に写ったのは、大きな荷物を引きづって歩いてくるユウナだった。
三人は笑った。
「そんな荷物、邪魔になるだけよ」
「私の物はなにもないの。お世話になる寺院へのお土産」
「ユウナの旅は、そんなんじゃないだろ?」
「そっか、そうだよね」
納得して、荷物をそのままにして歩いて来た。
そんな旅じゃないって・・じゃあ、どんな旅なんだろう。
「じゃあ、出発~!」
ワッカが叫ぶ。
ユウナは振り返り、深々とおじぎをした。
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