1話 無頼
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青白い月が、今夜はだいだい色の光りを放っている。
いつもより明るい晩は、デッキで独り、酒を呑むのがここ一年の習慣となっていた。
機械だらけの街と格闘し、幼かったティーダの世話に追われ、気づけば10年の月日が経っていた。
ティーダは去年、ザナルカンドエイブスに所属してからは、家を空ける事が多くなった。
そんな時、よく10年前の事を思い出した。
わずか、1年足らずの日々。
恩師とも、父とも慕った方を。
短い間だったが、かけがえのない刻を共に過ごした男を。
慈しみ見守ってきたのに、己の愚かさから踏みにじり、置き去りにしてしまった少女を。
無性に、気になった。
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