4話 青天
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寺院から戻ったあと、ワッカの家で休ませてもらった。
「様子を見に行った方がーー」
「う~ん・・大丈夫だと思うんですが・・」
「しかし、もうーー」
『もう、かれこれ1日経ってるからなーー
関係者で、手分けして探している』
『ありがとうございます』
「あんなやつ、帰って来なくてもいいのに」
『死んでしまうかもしれないのよ』
「それでもいい」
『そんなにお父さんが嫌い?死んでしまったら、嫌いだってことも、伝えられないのよ』
ティーダは起き上がった。
「夢・・?」
家の中を見渡したが、誰もいない。
「ワッカ?」
彼を探して外へ出た。
寺院を覗くと、僧侶と話すワッカを見つけ、思わず駆け寄った。
「なんか、あったのか?」
「召喚士が、試練から帰って来ない。いや、まだ従召喚士だな」
階段を見上げながら、ワッカは説明を続ける。
「あの奥に、試練の間っていうのがあって、従召喚士はそのさらに奥で祈る。
祈りが通じれば、正式な召喚士になれるーーて思い出したか?」
ワッカが、何を言っているのかわからなかった。けど、誰かが、奥の奥から戻って来ない。それはわかった
「もう、1日たっちまった」
「命に関わることーーなのか?」
「ときには・・な」
苦い記憶が蘇えり、ワッカの冷静な態度にイラ立った。
「どうして助けに行かない!?」
「ちゃんとガードがついてるし、何より掟だし・・」
最後まで聞かずに、ティーダは階段を駆け上った。
「もしものことがあったら、どうするんだよ!死んじまったらおしまいだろ!?」
「掟を破ってはいけません」
「知るか!」
僧侶の制止を振り切って、扉の中へ飛び込んだ。
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