24話 灼熱の黄砂
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【誤解と嫉妬と和解】
シンの中に存在を感じてから、三度、お前に触れた。
一度めは、ザナルカンドに渡った時。
二度めは、スピラに戻った時。
そして、いまーー
徐々に空ろになっていく、お前の存在。
意識があるうちに、会いたいものだな
熱い地面に手を着いて起き上がれば、辺り一面の黄砂が目に飛び込む。
「どこだーー」
「サヌビア砂漠」
辺りを見渡していると、後ろから、声が降って来た。
太刀を構えて振り返れば、砂丘の上に若い男が立っている。
その男は砂丘を滑り降り、ゆっくり近づいて来た。
アーロンはまだ、警戒を解かない。
攻撃が届かない距離まで接近すると、探るような目で笑った。
「あんた、アーロンさん?伝説のガードの」
「伝説などではない。おまえは?」
アーロンは、ニコリともせず答えた。
「アヤと、おんなじこと言うんだな」
無愛想な返事に、屈託のない笑顔を見せた。
夢を見ていた。
『アヤ、私の召喚獣がーー獣であると言ったらーー貴女は、信じてくださいますか?』
冗談だと思っていた。
いつの頃からだろう、シーモアの事が苦手になったのは。
何度めかの、口づけの時ーーシーモアの闇が視えた。
「んじゃ、行かなきゃ。」
砂丘を登り掛けて、思い出したように振り返る。
「伝言、頼まれてくれねえかな」
「伝言?」
アーロンは、訝しげな顔をする。
「あぁ」
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