22話 偽りの絆
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「リュック、ルール-、ユウナをお願い。シーモアの魔力は、桁外れよ」
アヤの指示に、ふたりはユウナの前に立つ。
「はい!」
「わかった!」
ルール-は、ルカでシーモアの力を見ているだけに、表情が固い。
「アーロン、雑魚は任せて」
アーロンが頷くと、次にワッカを見る。
「ワッカ、いくわよ」
「えっ?で、でも」
ワッカは躊躇する。
アヤは、ワッカの首にかかっている首飾りを引っ張っると、顔を自分に近づけた。
「死にたいの?」
「ーー」
ワッカは黙ってかぶりを振った。
「なら、戦いなさい。あなたは今、何をする為に生きているのか。私に見せて」
そう言い放つと、剣を抜きグアド族に向かっていった。
「畜生、どうなってんだよーー」
アヤに圧倒されて、半分ヤケになりながら、ワッカも向かった。
ティーダとアーロンとキマリは、シーモアと対峙した。
「最初っから、オマエのこと気に喰わなかったんだよ!」
ティーダの挑発に、シーモアは余裕の笑みを浮かべる。
「ほう、それは申し訳ない」
小馬鹿にした態度に、ティーダは更に熱くなる。
シーモアは自分の回りに、魔法で防御の壁を張った。
「なめんな!」
先陣を切って、ティーダが飛び出した。
キマリが後に続く。
「野郎っ!」
剣を振りかぶり、シーモアの体目掛けて振り下ろす。
「はあっ!」
キマリの槍が、下から弧を描く。
左右からの攻撃にも、シーモアは指一本動かす事無く、余裕の笑みを浮かべた。
ティーダの剣とキマリの槍が、シーモアの眼前で見えない壁にはじかれる。
切っ先が触れた部分は、虹色の光を放った。
「うぅっ!」
武器をはじかれた二人は、衝撃で後退った。
「どけっ!」
アーロンが太刀を両手で構えた。
助走をつけると、横からシーモアを斬りつける。
太刀が、壁に喰い込むように止まる。
だが、アーロンのパワーを持ってしても、シーモアの防御は破れなかった。
「くそっ!」
三人がかりでも、傷ひとつ、つけられないことに、ティーダは悔しがる。
シーモアはほくそ笑むと、両手を広げた。
「私の闇を知るがいいーー出でよ、アニマ!」
「いかん!離れろ!!」
その声に、二人は走った。
闇から鎖で拘束され、悲鳴を上げながらアニマは召喚された。
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