19話 雷の夜
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リュックは、ユウナの部屋の前にくると、扉をノックしようと右手を上げた。
「ユーーあれ?」
中から聞こえてくる声に、リュックは耳をそばだてる。
『・・しかし・・』
「誰~?」
リュックが首を傾げていると、後ろから影が近づいた。
「リュック」
「うわっ!」
「俺だよ。俺」
ティーダが、腰に手を当てて立っていた。
「な~にやってんだよ」
「しーっ!」
「な、何?」
中腰になって、顔を寄せ合いひそひそと話す。
「ユウナんの部屋から、男の声がするの」
「へ?誰!?」
「わかんないから、こうしてるんじゃない」
「あ、そか」
二人で耳を押し付けると、扉が勢いに耐えきれずに、内側にゆっくり開いた。
「うわっ!」
「きゃあ!」
いきよい良く、リュックとティーダは部屋に転がり込んだ。
ユウナは突然の乱入者に、驚きの声を上げる。
「な、何?」
再生していたスフィアにティーダが気づくと、慌ててスイッチをオフにする。
「あ、あのさーー別に用事は、なくってさ」
打った腰をさすりながらティーダが立ち上がると、リュックも、盗み聞きしていた事を謝る。
「ごめん、まずかったーーよね」
「あのさぁ!今のって、グアド族の、ジスカルだよな?」
スフィアから聞こえた声を、ユウナに確かめる。
「ーーうん。遺言だったの。息子をよろしく、だって」
躊躇いがちに答えるユウナに、ティーダはさらに訊ねた。
「シーモアのこと?」
「よろしくなんて言われてもなぁ?」
頷くユウナに、戸惑った笑いを浮かべた。
「ごめんね」
「え?」
「そろそろ、休みたいんだ」
二人は廊下に出ると、顔を見合わせる。
「ユウナん、どうしたんだろう」
「様子、変だったよな」
「うん・・」
その時、ワッカがティーダの首を、後ろからはがい締めにした。
「な~にしてんだ、こら!」
「いたい!イタイ!」
ティーダに代わって、リュックが答える。
「なんか、ユウナんの様子が変なの」
ウンウンと、ティーダも頷く。
「何かあるなら、そのうち、自分から言い出すって」
ワッカは、更にティーダを締めつけた。
「それまで、待ってやろうぜ」
「イタイ!イタイ!イタイ!イタイ!わかった!待つから!痛いって!」
ワッカは、やっとティーダを解放した。
ティーダは、痛みに頭を抱えてうずくまる。
「大丈夫?」
リュックが、心配そうにそばに来た。
「どんな面倒が起ころうと、俺たちは、ユウナのガードだ」
「でもさぁ」
まだ、納得しきれずにぼやく。
「まぁ、気持ちは解るけどよ」
ワッカは諦めろよと、言いたそうだった。
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