18話 グアドサラムにて
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
シーモアは、アヤを抱きすくめると、口づけを深くしていく。
舌を強引に侵入させて、口内をなぞった。
「んーー」
望まない口づけに、吐息が漏れる。
シーモアは、口内をなぞりながら、右手をアヤの脇の下から差し込み、胸に触れる。
「ーーや」
アヤが体を強張らせると、その隙にシーモアが、舌を絡め取った。
胸に触れている手が、ゆっくりと、体を降りていく。
脇腹を通って、手が腰の辺りに触れた。
シーモアは、口づけに意識が遠くなりかけているアヤの唇を、急に離した。
アヤもそれに気づき、目を開ける。
シーモアは、至近距離で視線がぶつかると、目を細め、笑った。
「あなたという人はーーどこまで私を、楽しませてくれるのです?」
シーモアの手は、まだ、腰の辺りをまさぐっている。
「離して」
再び、アヤが抵抗をはじめると、扉をノックする音が聞こえた。
「シーモア様、お時間です。そろそろ、出発なされた方がよいのでは?」
扉の向こうで声がした。
「あぁ、わかっている、トワメル」
シーモアは、アヤを解放した。
「残念ですが、これからマカラーニャ寺院へ行かねばなりません。この続きはまた、後程ーー」
自分を睨みつけるアヤに、丁寧に頭を下げると、部屋から出て行った。
ひとり、部屋に取り残されると、床に座り込んだ。
アヤには、シーモアの闇が、淵が視えないくらい広がっているように思えた。
.
