18話 グアドサラムにて
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「アーロンが、あんなコト言うからっス」
ティーダが咎めるように、アーロンを睨む。
「リュック、ほんとにどこにもいないのか?」
「うん・・」
ワッカが確認すると、リュックは自信なさげに返事をした。
「兎に角、戻りましょう」
ルールーは、ここで話していても埒があかないと思った。
シーモアの屋敷の前まで戻ると、アヤを捜す事になった。
「ユウナ、あんたはシーモア様に、返事をして来なさい」
「でもーー」
「アヤさんの事は、私達に任せて」
「そうそう」
心配するユウナを、ルールーとリュックが宥める。
キマリとアーロンが屋敷の前に残り、あとの4人は、アヤを捜しに出掛けた。
二手に別れて、歩いて行くティーダ達を見送りながら、キマリはアーロンを一瞥する。
「あれで、よかったのか?アーロン」
「あぁーーまだ、知られたくはない」
アーロンは、自らを嘲笑う。
ティーダとルールーは、集落の中をアヤの姿を捜しながら歩いていた。
「あの、さ」
「なに?」
「ユウナの結婚のこと、どう思った?」
前を歩くルールーに、恐る恐るお伺いをたてる。
「旅を続けるなら、どちらでもよかったわ」
あっさり答えられ、ティーダは面喰らう。
「それだけ?ユウナがシーモアを、好きかどうかは?」
「あの結婚には、そういう感情は必要ないのよ」
「どうして?結婚ってそういうもんだろ?」
ティーダは、怪訝な顔をした。
「シンを倒すことも、自分の結婚で明るいニュースを提供する事も、ユウナにとっては同じなのよ。
必要なのは、自分の覚悟。覚悟があれば、感情は何とかなるでしょ?」
「ーーよく、わからないっス」
ティーダは立ち止って唸った。
ルールーはティーダの顔を見ると、ため息をつく。
「あのねーー私だって、もし、ユウナが結婚するんだったら・・好きな相手としてほしいわよ」
「だろ~!」
ルールーの本心に、ティーダは歓喜の声を上げる。
「でもユウナが、好きな相手と結婚するって言い出したらーー反対するわ」
きっぱり言いきるルールーに、ティーダは頭を掻く。
「言ってること、矛盾してるっスよ」
「ーー悪かったわ。忘れてちょうだい」
「ずるいよーー」
肝心なところに限って、はぐらかすルールーに、ティーダは不満を漏らす。
そんなティーダから、ルールーは視線を逸らした。
「理由は、いつかわかるわ。私は、それを言葉にしたくない」
ルールーは、辺りを見回す。
「アヤさん、いないわね。一旦戻りましょう。ワッカたちが見つけたかもしれないし」
「うん」
結局、ルールーやみんなが気にしているのは、ユウナが旅を続けるって事だけでーー
ユウナ自身の事は、気にかけていないようにも見えた。
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