17話 幻光の中の真実
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四人は顔を突き合わせて、打ち合わせに余念がなかった。
時々、リュックが身振り手振りを交えている。
四人は戻って来ると
「アーロンさん、リュックを、私のガードにしたいんですけど・・」
ユウナの言葉に、アーロンはリュックを観察する。
「顔を上げろ」
自分より、頭ひとつ分以上低い位置にある、リュックの顔をじっと見た。
「え?」
俯いたまま、リュックは惚ける。
「聞こえなかったのか?顔を見せろ」
「あ、いいよ」
観念したのか、瞼を閉じたまま顔を上げた。長いまつ毛が、頬に影を落とす。
「目を開けろ」
リュックは左目だけ、ゆっくり開けた。翠の瞳の中に、渦状の紋様が見える。
「ーーやはりな」
アーロンは、見通していたように呟いた。
「ダ、ダメ?」
リュックは小首を傾げて訊ねる。
「覚悟はいいのか?」
アーロンの問いに、リュックは目を輝かせた。
「ーーったりまえで~す。というわけで」
皆の顔を見渡し
「いんだよね?」
少し自信なさげに、アーロンにお伺いを立てる。
アーロンはユウナを見ると、仕方がないと苦笑する。
「ユウナが、望むならな」
「私は、ぜひ」
「う~ん」
ワッカはまだ、リュックを全面的に信用できずに、唸っている。
「ワッカ、リュックはいい子だよ。俺も世話になったし」
うんうんと、リュックが頷く。
「そうだな。アーロンさんもいいって言った事だし。賑やかになっていいかもな」
「じゃあ、あたしは賑やか担当ってことで!よろしくお願いしま~す」
リュックは、ぺこりと頭を下げた。
ワッカは笑いながら、リュックと話している。
不思議だった。
ワッカは、あんなにアルベド族が嫌いなのにーー
リュックがアルベド族だって、気づかなかった。
next おまけ.
