2話 ザナルカンドへ
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突然、ビルから煙りが上がり、ウロコがついたしっぽのような物が突き出た。
そのウロコが次々と剥がれ、フリーウェイに突き刺さった。
唖然としているティーダの目の前で、光を放ち始める。
「コケラだ」
「え?」
ウロコが羽根に変わり、二つに割れて手足が現れる。
「使え」
アーロンが剣を差し出した。
ティーダはそれを受け取ると、振り回そうとしたが、剣の重さに思わずよろけた。
その様子を、どこか懐かしくアーロンは見ていた。
「ジェクトの土産だ」
「オヤジの!?」
意外な言葉に驚いた。
「使い方は、実戦でな」
コケラをなぎ払い、フリーウェイを走り続けた。
途中、ジェクトを映し出したビルの前を横切った。
「笑ってんじゃねえよ、くそオヤジ!」
こんな時でも、悪態つくのを忘れないティーダに、アーロンは苦笑いした。
「アーロン!逃げた方がいいって!」
立ち止まったアーロンに、叫んだ。
「迎えが来ている」
「はあ?」
アーロンは、再び走り出す。
「やってらんねえっての!」
払っても払っても次々現れるコケラに、さすがにイラ立っていた。
途中で、炎上するタンクローリーを見つけた。
「おい、あいつを落とすぞ!!」
フリーウェイから落ちかけていた部分を切り離し、下へ落とした。
落下の衝撃で激しい爆発がおこり、ビルが倒壊する。
「いけ!」
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