2話 ザナルカンドへ
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ふたりは、崩れたビルの上を走った。
さらに爆発がおこり、フリーウェイが崩れはじめる。
ティーダは、辛うじて、崩壊をまぬがれた道路に飛びついた。
必死に這い上がろうとするティーダを、アーロンが見下ろす。
後ろに青い月があった。
「アーロン!アァーロン!!」
手を貸さないアーロンにじれて、ティーダは声を張り上げた。
青い月が、巨大な生き物となり、空を覆った。
うねりながら、そこにある、全てを呑み込んでいく。
黙ってそれを見ていたアーロンは、静かに問い掛ける。
「いいんだな?」
それは返事をするように、さらに激しく渦巻く。
アーロンはティーダを見据えた。
「覚悟をキメろ」
ティーダはわけがわからず、ただアーロンを見ていた。
「他の誰でもない」
アーロンの閉じられた右目が、ティーダを睨みつける
「これはーーおまえの物語だ!!」
その言葉を待っていたように、光が、ふたりを呑み込んだ。
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