15話 ミヘン・セッション
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いつの間にか、浜辺へ打ち上げられていた。
まだ、ボンヤリする頭で立ち上がる。
「アヤ!?」
アヤが、自分の後を追っていたことを思い出し、慌てて姿を捜す。
アヤは、自分とさほど離れていない場所に倒れていた。
アーロンが、しゃがみ込んでいる。
「アーロン!アヤは!?」
駆け寄ると、様子を見ていたアーロンが答える。
「心配するな。気を失っているだけだ」
その言葉に安堵し、改めて浜辺を見渡す。
ワッカが死者の冥福を祈っていた。
視線をズラすと、ユウナの異界送りの舞いが、眼に入った。
何人死んだんだろう。
人が死ぬたびに、ユウナは踊る。
あの、悲しい踊りを ユウナはあと何回?
シンがいる限り、ユウナは踊り続けるのか
オヤジ・・・
「帰れなかったな」
「あ?」
顔だけこちらに向けて、アーロンは言った。
チラリと見えたアヤの頬に、涙の痕があった。
「沢山の物語が終わった。がーー
おまえの物語は、続くようだ」
そうだーー
俺は、うちに帰れなかった。
アルベド族の、兵器の残骸が突き刺さった海を目にしながら、今更のように途方にくれた。
海は、この悲劇など気にも留めずに、ただ波打っている。
こうして、ミヘン・セッションは幕を閉じた。
next あとがき.
