15話 ミヘン・セッション
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「浄化の光」
後ろから、ユウナの白魔法がティーダの毒を消し去った。
ティーダは、軽く頭を振りながら立ち上がる。
「頭を、先に攻めた方が良さそうね」
アヤの判断に、アーロンも頷く。
しかし、高い位置にある頭には、アーロンやティーダの剣は到底届かない。
「アヤ、ワッカ、上を任せる!ティーダ、おまえは下だ!」
アーロンは、的確に指示を出す。
「うっす!」
「了解」
「一気に決めようぜ!!」
コケラも、ティーダたちに狙いを定めた。
四人は二手に別れ、アヤとワッカは後方へ移動した。
「ワッカ、頭の動きを止めるわ。後をお願い」
「え?は、はい!!」
自分がサポートに回るつもりでいたワッカは、思いがけないアヤの言葉に高揚した。
「舞い踊れ、紅蓮の焔」
アヤが放ったファイガに包まれ、上部の頭の動きが止まる。
そこへ、ワッカの武器である、ブリッツボールが寸分の狂いもなく跳んでいく。
試合用と違い、表面を硬い材質で覆い、鋭い突起で威力を高めた特別製だ。
アヤは、そのボールに雷を纏わせた。
ワッカの攻撃をくらったコケラの頭は、黒く変色し、動かなくなった。
「やる~!」
「感心してる場合じゃない。俺たちもやるぞ!」
アーロンは、刀を持ち直した。
ティーダが、下部の頭を目掛けて走り込む。
ところが、近づくと両腕が、頭の前でクロスした。
「おわっ!」
その腕に阻まれ、後ろへ弾き返された。
「なんだよ、あの腕!ジャマくせ-な!」
尻餅をついたまま、ティーダは叫んだ。
「腕の役目は、防御というわけか」
「どうする?アーロン!」
起き上がって、こちらを見る。
「アーロン!」
アヤとワッカが駆け寄って来た。
「あの腕は、任せてください!」
今の戦いで自信がついたのか、積極的になっている。
アーロンは頷く。
アヤと視線を合わせると、彼女も無言で頷いた。
「ティーダ、俺たちは手筈通り頭の攻撃だ。いくぞ!」
ふたりは走り出した。
「アヤさん、右、お願いします!」
「わかったわ」
ワッカの指示に、アヤは微笑んだ。
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