15話 ミヘン・セッション
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ユウナたちはテントを出ると、司令部へ向かった。
途中に設置された小型兵器には、隊員が配置され、命令を待っていた。
司令部は、兵器や討伐隊員が待機している浜辺に対して、90度の地形に設置されておりシンの直線的な攻撃が、避け易い場所になっている。
その司令部からもう一段高い崖に、シンのコケラが入った檻が吊されている。
浜辺を見下ろせる場所に、キノックが立っていた。
少し離れた場所に、シーモアも控えている。
「おはようございます、キノック老師。シーモア老師」
「おはようございます、ユウナ殿。皆さん、よくお休みになれましたか?」
シーモアは挨拶を返したが、キノックは無言だった。
「間もなく全ての準備が終わります。ここも、絶対に安全とは言えません。皆さん、あちらに移動してください」
シーモアが指し示したのは、昨日アヤとキノックが揉めていた場所だった。
「どうせ失敗する作戦だ。少しでも長く夢を見させてやるさ」
「ひでぇ!」
キノックの発言に、夕べのことも含め、ティーダは怒りを新たにした。
移動した場所で、所在無さげに立っていると、アーロンがティーダに耳打ちする。
「ユウナのそばにいてやれ」
「何で?」
「こんな時は、ひとりでも多くそばにいるべきよ。あなた、誰のガードなの?」
アヤに言われ、慌てて走っていった。
ワッカは、キノックとシーモアを、納得のいかない顔で見ていた。
「これじゃまるで、寺院が認めた作戦みたいじゃないかよ!」
寺院の本質を知るふたりには、敬虔なエボンの信者である彼は、悲しいほど純粋に映った。
ティーダがそばへいくと、ユウナが顔をしかめて話し掛けてくる。
「なんだか・・居心地悪いね」
隣りに居るルールーも、落ち着かないようだ。
「シンは来るのかな・・」
それを聞いた隊員が、説明する。
「シンは、コケラを取り戻しに必ずやって来ます。念には念を入れて、コケラに悲鳴を上げさせるのです」
「そんなことをしなくても、シンは来る」
「必ずね」
アーロンとアヤの言葉に、『シン』は俺のオヤジだと、言われていたことを思い出した。
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