2話 ザナルカンドへ
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閉じられたドームの中、ティーダは、足元に満たされる水の心地良さに浸りながら、その時がくるのを待った。
体を揺さぶる心臓の鼓動が、最高潮に達した時、大歓声と共にドームが開き始める。
スフィアプールの中に光が満たされたように、水が輝く。
立ち上がったティーダは、スフィアプールのまぶしさに目を細め、わずかに後ずさった。
決勝が始まる。
アーロンも、ビルの上でその時を待っていた。
スタジアムを遥かに望む海が、ゆっくりと盛り上がる。
その中で、何かが蠢いている。
アーロンはその何かをじっと見つめ、歓迎するように、酒をかざした。
蠢めく海を先導して、フリーウェイをスタジアムに向かって、アーロンは歩く。
その海に、ビルが高温で、溶けた飴細工のように吸い上げられていく。
足元を跳ねた水滴が朱を写しながら、空へ舞い上がった。
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