恋の病にまっさかさま
アルペックの部屋を足早に後にしたチャコは、何食わぬ顔をしながらペックル様のお城の外へと足を進める。お城を出て小さな公園に足を踏み入れたチャコはズボンのポケットから連絡用の携帯端末を取り出し、慣れた手つきでとある相手に電話をかけた。相手はもしかしたら仕事中かもしれない。出るか否かとそわそわしていたチャコだったが、数回の呼出音の後に電話は無事繋がった。
『はーい、バドバルマだ』
「はーい、チャコだよ。今大丈夫?」
『昼メシ済んだところだから大丈夫といえば大丈夫だが……』
「あのさ、かぼすのお粥の作り方って知ってる?」
『……どうした、ついにアルペックに告白でもしたのか?』
「なんでそうなるわけ?」
『チャコがよく分からねえ内容の電話かけてくる時は、大体アルペック絡みで何かあった時だからな』
「それは否定しないけど。その前に、バドバルマにアルが好きだなんて話した覚えないんだけど?」
『あのなぁ、アルペックに微笑みかけてる時の自分の顔見たことあるか?少なくとも黒の大陸のフラガリアの奴らはアルペック以外全員が気付いてるはずだぜ?』
「う……俺、そんなに分かりやすいかな。それは置いといて、今日アルが風邪引いて熱出しててさ」
『なんだ、アルペックの奴も風邪引くんだな?』
「あははっ!俺と同じこと言ってる。……それでさ、アルの看病するためにいろいろやったんだけど。看病って理由つけてアルにかぼすゼリーをあーんって食べさせたんだけどさ」
『まてまてまて、それは看病か?』
「アルも看病ってことで納得してたと思うし、多分。それで食べ終わった後のアルに子どもみたいって言ったら、なんか恋人みたいだって言われたんだけど……」
『お前ら、本当は付き合ってるとかじゃないのか?』
「告白もまだなのに付き合ってるわけないでしょ。それに、アルって色恋沙汰に関しては鈍感が服着て水鉄砲持って歩いてるような感じだし。無自覚に感じたことをちょっと言ってみただけだろうから気にしないようにしたいんだけど、ちょっと誰かに話したくて」
『おいおい、アルペックにベタ惚れのわりに結構な言いようだな?』
「そう?鈍感で無自覚に俺のことを振り回してくるところも含めてアルのことが好きだから」
『わーった!つまりだ、かぼすのお粥の作り方を聞きたいと言いつつ、相談という皮を被せた惚気話をするために電話してきたと』
「別に惚気ではなくない?……まぁいいや、話し聞いてもらったら落ち着いたし。知ってた?びっくりしても涙って出るんだよ?」
『そうかそうか、どのくらい泣いたかは知らないが、ちゃんと目冷やしておけよ?それとだ、かぼすのお粥の作り方はいいのか?』
「あっ、作り方知ってるんだ?アルに作りたいし教えて欲しいかも」
『おー、任せとけ。とりあえず出汁とかぼすは必要だろ、それから……』
丁寧にレシピを伝えてくれたバドバルマに感謝し、電話を切る。
12月の冷えた空気とバドバルマとの会話のおかげですっかり冷静になったチャコは、かぼすのお粥作戦でアルペックに挑むべく軽い足取りで公園を後にした。
『はーい、バドバルマだ』
「はーい、チャコだよ。今大丈夫?」
『昼メシ済んだところだから大丈夫といえば大丈夫だが……』
「あのさ、かぼすのお粥の作り方って知ってる?」
『……どうした、ついにアルペックに告白でもしたのか?』
「なんでそうなるわけ?」
『チャコがよく分からねえ内容の電話かけてくる時は、大体アルペック絡みで何かあった時だからな』
「それは否定しないけど。その前に、バドバルマにアルが好きだなんて話した覚えないんだけど?」
『あのなぁ、アルペックに微笑みかけてる時の自分の顔見たことあるか?少なくとも黒の大陸のフラガリアの奴らはアルペック以外全員が気付いてるはずだぜ?』
「う……俺、そんなに分かりやすいかな。それは置いといて、今日アルが風邪引いて熱出しててさ」
『なんだ、アルペックの奴も風邪引くんだな?』
「あははっ!俺と同じこと言ってる。……それでさ、アルの看病するためにいろいろやったんだけど。看病って理由つけてアルにかぼすゼリーをあーんって食べさせたんだけどさ」
『まてまてまて、それは看病か?』
「アルも看病ってことで納得してたと思うし、多分。それで食べ終わった後のアルに子どもみたいって言ったら、なんか恋人みたいだって言われたんだけど……」
『お前ら、本当は付き合ってるとかじゃないのか?』
「告白もまだなのに付き合ってるわけないでしょ。それに、アルって色恋沙汰に関しては鈍感が服着て水鉄砲持って歩いてるような感じだし。無自覚に感じたことをちょっと言ってみただけだろうから気にしないようにしたいんだけど、ちょっと誰かに話したくて」
『おいおい、アルペックにベタ惚れのわりに結構な言いようだな?』
「そう?鈍感で無自覚に俺のことを振り回してくるところも含めてアルのことが好きだから」
『わーった!つまりだ、かぼすのお粥の作り方を聞きたいと言いつつ、相談という皮を被せた惚気話をするために電話してきたと』
「別に惚気ではなくない?……まぁいいや、話し聞いてもらったら落ち着いたし。知ってた?びっくりしても涙って出るんだよ?」
『そうかそうか、どのくらい泣いたかは知らないが、ちゃんと目冷やしておけよ?それとだ、かぼすのお粥の作り方はいいのか?』
「あっ、作り方知ってるんだ?アルに作りたいし教えて欲しいかも」
『おー、任せとけ。とりあえず出汁とかぼすは必要だろ、それから……』
丁寧にレシピを伝えてくれたバドバルマに感謝し、電話を切る。
12月の冷えた空気とバドバルマとの会話のおかげですっかり冷静になったチャコは、かぼすのお粥作戦でアルペックに挑むべく軽い足取りで公園を後にした。
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