初めに

〈登場人物〉

賀茂 忠行(48歳)

清明の師。
陰陽の術に優れ、覆物の中身を当てる射覆を得意としている。

大柄でややツリ目。髪は髷を結っており、温厚で豪快な性格。

麗蘭を養子として迎え入れたが、本当の我が子のように接し可愛がっている。





安倍 晴明(36歳)

平安時代の陰陽師。麗蘭の父。切れ長の目をし唇は薄く、髪を肩の下くらいまで伸ばしているが、頭の後ろで、1つに結んでいる。

容姿端麗で、霊力が高く怨霊調伏を得意としている。

冷静沈着な性格と物言いで、よく人から誤解される。

 
右が麗蘭(れいらん) 左が翔聖(かい)

麗蘭(れいらん) 
清明の娘で12歳の時、忠行の養子となる。

生まれながら霊力が高く、身分や性別を偽り陰陽生とし陰陽寮に入るが、その器量の良さと高まる霊力を見込んだ帝の名により、13歳で陰陽師となる。

霊力は清明譲りで高く、調伏が得意。
母の影響もあり箏が弾ける。

容姿は清明に似ており、切れ長の目に薄い唇。少々淡白な物言いもするが、純粋。

後に、清明より式神を授かる。



翔聖(かい)

麗蘭に仕える狼の式神。元は清明の式でもあった。

大神(おおかみ)と呼ばれる神様で、陰陽師家に仕える神とされ、主(あるじ)を己の意思で決める。

最初は麗蘭を認めず、力を見くびっていたが、がしゃどくろを見事倒した事で主に決める。




安倍 吉平(15歳)

清明の息子。長男で吉昌とは年子。

15歳にして父・晴明と肩を並べる有能な陰陽師となる。

占いの名手でもあり、容姿は母に似てやや細目だが、鼻筋や言葉遣いは清明に似ている。


安倍吉昌(14歳)

清明の息子。次男。14歳で天文博士となり、天文については吉昌に並ぶ者はいないとされる程。

容姿は兄と同じく母に似ているが、醸し出す雰囲気は清明にそっくりである。
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