何気ない朝、何気ない日常、見慣れた風景に道のり。

そんな当たり前がずっと続く筈だった。

あの事があるまではー。
　　


朝ごはんを食べ着慣れた制服に身を通した私はいってきまーす!!と元気に学校へと自転車に乗り坂道をかけてゆく。


私、葦田　翠珠。。16歳。　　

つい先日。ずっと志願していた高校で必死に勉強し、見事合格した。

国公立の学校という事もあり進学校で合格が決まった時には担任の先生と両親は泣きながら喜んだ。

………1年F組。　

ここが私のクラスで席は1番後ろだが入学から3ヶ月を迎えようとしており見慣れた風景が待っていた。


いつものように友達と昼食を食べふざけ合って笑いながら授業を終え、それぞれが家へと帰ってゆく。

友達と別れた私は、たまに違う道を通ってみたくなり、普段なら右に行く道を左に曲がる。

ここから先に行くと古びてはいるが立派な神社があり、水神が祀られているという。